2010 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外線分光法fNIRSによる排尿に応じた脳活動測定
Project/Area Number |
22659291
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
榊原 隆次 東邦大学, 医学部, 准教授 (00282476)
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Keywords | 脳科学 / 自律神経系 / 脳画像 / 排尿障害 |
Research Abstract |
本年度、我々は、座位ウロダイナミクスでの、自然に近い連続蓄尿排尿に呼応した脳活動を、機能的近赤外線分光法(functional near-infrared spectroscopy, fNIRS)を用いて検討した。対象は、排尿筋過活動(DO)を有さない対照群5名(男性1名女性4名;平均年齢61歳[38-70])と、DOを有する群4名(全例男性;平均年齢55歳[33-65])である。前頭葉外側面を関心領域とした酸化ヘモグロビン濃度(oxy-Hb)リアルタイム測定を、座位・閉眼・流水音(ホワイトノイズ)下ウロダイナミクス時に2度行った。初発尿意および最大尿意時に、右手を軽く挙上するよう指示した。その結果、対照群:1)oxy-Hbは初発尿意より前から緩徐に増加,2)oxy-Hbは蓄尿中緩徐に増加し排尿直後がピーク,3)oxy-Hbは排尿中緩徐に低下,4)排尿不可の者も、排尿企図後oxy-Hbは緩徐に低下,5)賦活部位は両側前頭前野、特にBrodmann8,10,46野で顕著であった。DO群:6)初発尿意前のoxy-Hb増加が稀で、前頭前野賦活が弱い傾向がみられたが、その他は対照群と同様であった。すなわち、fNIRSを用いて、座位ウロダイナミクス時、自然に近い連続蓄尿排尿に呼応した前頭前野賦活を確認できた。上記を国際学会で発表し、英文誌に発表した。Sakakibara R et al. Neurourol Urodyn 2010参照。
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Research Products
(5 results)