2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659293
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
寺田 幸弘 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10260431)
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Keywords | 卵子胚生能 / 胚性遺伝子 / 遺伝子導入 / 体外受精 |
Research Abstract |
平成23年度は22年度に継続して作成したcRNAプローブのマウス卵子への導入とその機能発現の検証をした。年度内にInVitroでの機能の発現に関してある程度安定した結果を得るにいたった。またマウス卵子、胚における胚性遺伝子の発現に関して検討した。さらに作成したcRNAプローブを加齢マウス卵子に導入することで発生率向上が得られるかの検討を始めた。 ●cRNAプローブ導入によるInVivo,InVitroでの蛋白合成の確認 平成23年度は22年度に継続してcRNAプローブ導入によるInVivo,InVitroでの蛋白合成の確認を行った。マウス卵子内でのnvivoでの発現し関しては注入量の調節などである程度安定した遺伝子の発現が認められるようになった。 ●マウス卵子、胚における遺伝子発現様式の解析 マウス正常卵、加齢卵を用いて未受精卵、およびIVF/ICSIによる受精後の胚発育各ステージにおける遺伝子発現様式、及び発現量を免疫組織化学とReal-timePCRによって確認した。すなわち、maternalfactorとして未受精卵において我々が候補に挙げた遺伝子の発現はみとめられた。また、胚性遺伝子として胚発生のどの時期からこれらの遺伝子が発現するのか(embryonic expression)の検討を行い、後のマイクロインジェクションによる強発現系の対照データとする。GV期、MI期、MII期、受精直後、2前核期、2細胞、4細胞、8細胞、胞胚期、胚盤胞の各ステージの卵子及び胚を採取。免疫組織化学は4%PEAによる固定を行い、Real-timePCRは個々の卵子及び胚よりRNAの抽出を行ってRT-PCRによってcDNAを合成し、計測を行っている、24年度に引き続き検討する予定であるs。 ●マウス加齢卵を用いた系でcRNAのMicroinjection後にIVF/ICSIを行って胚生能の評価及び遺伝子強発現の確認を始めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
●cRNAプローブ導入によるIn Vivo,In Vitroでの蛋白合成の確認→(2)おおむね達成されている ●マウス卵子、胚における遺伝子発現様式の解析→(3) 本格的な検討はこれからであるが、達成は可能であると考える ●マウス加齢卵を用いた系でのcRNAのMicroinjection→(3) 本格的な検討はこれからであるが、達成は可能であると考える
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で大きな問題点はないが実際に遺伝子導入することで発生能の向上が有為に表れるかは不明である。本年度の進捗状況をみたうえで加齢卵子としてどのようなモデルを使用するか対応を考える。
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Research Products
(16 results)
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[Book] 卵子学2011
Author(s)
宇賀神智久、寺田幸弘
Total Pages
603-613
Publisher
京都大学出版社