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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ドライアイ疾患における性差の分子メカニズム

Research Project

Project/Area Number 22659312
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

坪田 一男  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40163878)

Keywordsドライアイ / シェーグレン症候群 / ムスカリン性アセチルコリン受容体
Research Abstract

女性に高頻度で発症するシェーグレン症候群の疾患メカニズムの解明および新規治療法の確立を目指し、性ホルモンと分泌機能障害の分子メカニズムを明確にする事を目的としている。最近、細胞内情報伝達物質であるイノシトール3リン酸受容体欠損マウス(IP^3R欠損マウス)が、シェーグレン症候群の病態と酷似する症状を呈することを我々は次々と明らかにしてきた。その中でムスカリン性アセチルコリン受容体(mAchR)欠損マウスが唾液および涙液分泌に異常をきたすこともわかってきた。初年度はmAchRのサブタイプ(M1-M5)の違いと分泌障害を解析し、涙液分泌にはM1およびM3が重要であることを明らかにし、その遺伝子欠損マウスはドライアイ様涙液分泌障害をきたす事を明らかにした。さらに一部のmAchR欠損マウスではヒトと同様に雌のみで分泌機能障害が認められ、性ホルモンの影響を示唆する結果を得た。そこで最終年度では性ホルモンが涙液分泌におよぼす影響を明らかにする事を目的に解析を実施した。マウスの去勢処置による涙液機能の変化を明らかにするために雄マウスの精巣または雌マウスの卵巣を外科的に除去し、性ホルモンの影響を減らしたマウスの涙液量を測定した。その結果、涙液分泌の性差が去勢処置によりなくなり、性ホルモンの可能性が示唆された。これらの結果は、mAchRとシェーグレン症候群の間に何らかの密接な関係があることを示唆していると考えられ、mAchR欠損マウスの分泌機能障害を詳細に解析することがシェーグレン症候群の発症機構解明に繋がる可能性があると我々は考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Role of muscarinic acetylcholine receptors and Ca2+ signaling in tear secretion2011

    • Author(s)
      稲葉隆明、坪田一男
    • Organizer
      ARVO annual meeting
    • Place of Presentation
      Fort Lauderdale, FK, USA
    • Year and Date
      20110501-20110505

URL: 

Published: 2013-06-26  

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