2011 Fiscal Year Annual Research Report
アトピー性合併症におけるIFNG-PAI-1シグナル
Project/Area Number |
22659313
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
村上 晶 順天堂大学, 医学部, 教授 (90157743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 彰 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00312348)
海老原 伸行 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (20255699)
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Keywords | 白内障 / 緑内障 / ステロイド / PAI-1 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
アトピー眼合併症の遺伝子多型研究の結果と最近の基礎研究の成果から、インターフェロン-γ(IFNG)シグナルとその下流にあって組織の繊維化を促進するplasminogen activator inhibitor type-1(PAI-1)分子が前房水中にあってアトピー白内障およびアトピー関連緑内障の発症に関与しているとの仮説を検証することを目的に研究を進めている。平成23年度は前年の成果に基づき、PAI-1分子が水晶体上皮の上皮間葉移行の足場になっている可能性を検討するため、近畿大学医学部松尾理教授のグループと共同で、PAI-1ノックアウト(KO)マウスにTGF-beta誘発白内障を作成し、PAI-1 KOマウスでは、コンジェニックなワイルドタイプマウスと比較して、水晶体嚢下の白内障形成が有意に抑制されることを見出した。また免疫電顕法により、アトピー白内障の臨床サンプルにおいて、PAI-1分子の沈着部位と水晶体上皮の上皮間葉移行部位の一致が確認された。これらの結果から、アトピー白内障の病態には組織線維化を促進するPAI-1分子を足場に水晶体上皮細胞が上皮間葉移行を生ずることによって、特徴的なヒトデ型の水晶体前嚢混濁を呈することが強く示唆された。これら一連の研究成果は原著論文としてInvestigative Ophthalmology and Visual Science誌に受理された。
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Research Products
(7 results)