2011 Fiscal Year Annual Research Report
先天性横隔膜ヘルニアの重度肺低形成に対する胎児治療法の開発
Project/Area Number |
22659318
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
古川 泰三 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20515291)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 修 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (10315963)
|
Keywords | 横隔膜ヘルニア / 肺低形成 / 胎仔肺 / ボンベシン / ニトロフェン |
Research Abstract |
本研究では申請者らがこれまで腸管粘膜に対して再生促進作用を証明してきた神経ペプチドであるボンベシン(BBS)を先天性横隔膜ヘルニア(CDH)妊娠ラットに投与することにより、胎仔ラット肺の成熟度を検証することを目的とした。CDHラットは妊娠ラットにnitrofenを経口投与させることにより作成する。平成22年度においてはadult Sprague-Dawley(SD)ラットを交配させterm22.5日に対し妊娠9日目にニトロフェン100mgを経鼻胃管より投与しCDHラットモデルを作成し、ボンベシンの投与により胎仔肺の成熟度に有意差が出るかを検討した。妊娠9日目にニトロフェンを投与し、妊娠21.5日目にcesarean sectionすることにしたが、CDHを呈していたラット数が安定しつつある。患側肺は健側肺よりも明らかに小さく、肺重量にも差が出ている。現時点では、コントロール群の肺組織を染色し、nitrofen投与、非投与群での評価をしているが、CDHラット胎仔モデル作成が安定した時点でボンベシン投与・非投与群にグループ化して比較検討を行なう予定である。24年度はモデル数を増やし形態学的評価及び生化学的検討をできるようにしたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CDHラット胎仔モデル作成が安定しておらず、ボンベシン投与群・非投与群に分けた研究が進めていないことが遅れている一番の原因である。最近は安定しつつあり、作成率が70%以上と安定した時点で、ボンベシン投与モデルを増やしていく予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
CDHラット胎仔作成が安定しつつあり、作成率70%以上になった時点で、ボンベシン投与群を作成する。ボンベシン投与時期を変えてグループ分けしながらそれぞれのCDHラット胎仔肺の低形成を組織学的、生化学的に検討していく予定である。
|
Research Products
(2 results)