2012 Fiscal Year Annual Research Report
先天性横隔膜ヘルニアの重度肺低形成に対する胎児治療法の開発
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22659318
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
古川 泰三 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10315963)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 先天性横隔膜ヘルニア / ニトロフェン / ボンベシン / 肺低形成 |
Research Abstract |
神経ペプチドであるボンベシン(BBS)をCDH妊娠ラットに投与することにより、胎仔ラット肺の成熟度について検証した。妊娠Sprague-Dawley (SD)ラット(term22)に対し妊娠9.5日にnitrofen100mgを経鼻胃管を用いて胃内に投与した。CDHラットの発生率は53.6%(73/137)であった。HE染色ではCDHラット肺で肺胞腔の狭小化、肺胞壁の肥厚が認められ、肺低形成の所見に一致した。また、肺/体重比はnormal群(n=14):21.46±1.59mg、CDH群(n=37):15.45±2.71mgであり有意差を認めた(p<0.01)。CDH群におけるBBS投与は妊娠0日より腹腔内投与を開始し、BBS投与量を10,20,50μg/kg/dayに分けて評価した。その結果、肺/体重比はBBS10μg(n=17):16.48±2.62mg、BBS20μg(n=4):18.52±6.61mg、BBS50μg(n=8):21.34±4.0mgとなった。BBS非投与群とBBS50μg投与群では有意差を認めた(p<0.01)。またBBS10μgとBBS50μg投与群でも有意差を認めた(p<0.01)。以上よりCDHラット肺重量はBBS投与量依存性に増加することがわかった。肺成熟度を検索するために、免疫組織学的検索としてPCNA(proliferation cell nuclear antigen)染色にて肺組織の増殖度を比較し、また肺の界面活性物質であるsurfactant分泌を比較するためにsurfactant protein positive cellを検出し定量化する予定であったが、現在進行中であり、データ解析には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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