2011 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ管の可視化を用いたリンパ浮腫画像診断法の開発
Project/Area Number |
22659323
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70126241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 俊孝 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (50194262)
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Keywords | リンパ浮腫 / 生体イメージング / リポソーム |
Research Abstract |
リンパ浮腫モデルの作製を次のように行った。 (1)ラット鼡径部を切開し、色素で染まったリンパ管およびリンパ節を手術用顕微鏡下に完全に切除する。 (2)同部に放射線照射を行う。 前年度と同様の方法で、抗ヒトLYVE-1抗体リポソームが対照リポソームを作製し、続いて抗マウスLYVE-1抗体リポソームと対照リポソームをラット足裏の末梢に皮下注射し(30uL)、リンパ管の流れ方を経時的に落射蛍光実体顕微鏡(OLYMPUS SZX12)で観察した。既存のリンパ管造影剤としてはFITCラベルdextran(MW=2000K)を使用した。しかしながら、このマクロの観察において、リンパ浮腫モデルにおいては、既存FITCラベルdextranとの統計学的有意差は認められなかった。我々の有する落射蛍光実体顕微鏡では、in vivoレーザ走査型顕微鏡IV100(OLYMPUS)を用いて光強度の一定時間内の変化をモニターすることはできなかった。in vivoレーザ走査型顕微鏡IV100(OLWPUS)などによるリンパ管の拍動性-強度をモニターして比較する必要性が、このリポソーム技術の優位性を示すための将来の課題である。 昨年度開発できた金コビイド内包化リポソームを用いて、電顕レベルでinvivoの組織中リポソーム局在を観察できた。また、パラフィン切片において、銀増感することにより金コロイドシグナルを光学顕微鏡レベルで観察する手法を確立した。
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