2010 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性物質の細胞内移行及び細胞・核内分布動態のナノテクイメージング解析
Project/Area Number |
22659345
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
林 善彦 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20150477)
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Keywords | 量子ドット / グルコサミン / 細胞内移行 / 細胞内分布動 |
Research Abstract |
カルボキシル化した量子ドットとD-グルコサミンのアミノ基を結合させる。サンプル調整手順は以下のとおりである。 1.1日目 1)サンプル(D-グルコサミン)を1g秤量し、1mLPBSに溶解する(3本分)。2)4℃にて一晩静置する。 2.2日目 1)0.1M 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC-HCl)溶液を調整する。2)一本目サンプルにカルボキシル化量子ドット565(nm)を50μL加えて撹拌後、さらに0.1M EDC溶液(100μL)を加えて、静かに混和する。3)二本目ンプルにカルボキシル化量子ドット525(nm)を50μL加えて撹拌後、さらに0.1M EDC溶液(100μL)を加えて、静かに混和する。4)三本目ンプルにカルボキシル化量子ドット625(nm)を5μL加えて撹拌後、さらに0.1M EDC溶液100μL)を加えて、静かに混和する。5)2-4の反応溶液は4℃にて24時間静かに撹拌した。 上記の量子ドットは励起波長は385nm、最大蛍光波長はそれぞれ565.525.625nmである。525nmはFITCの波長にほぼ等しい。 株化ヒト骨芽細胞であるNOS-1細胞への上記グルコサミン結合量子ドットの取り込みは、PBSで1%に希釈後、2倍濃縮培養液を用いて0.5%グルコサミンに調整した。培養1日目の細胞内への取り込み状態は共焦点レーザー顕微鏡にて観察した。その結果、ほぼ分散された量子ドット粒子が数個細胞内へ取り込まれていることを初めて確認できた。
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