2011 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性物質の細胞内移行及び細胞・核内分布動態のナノイメージング解析
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22659345
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
林 善彦 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20150477)
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Keywords | 量子ドット / グルコサミン / 細胞内移行 / 細胞内分布 |
Research Abstract |
量子ドットの細胞への取り込みは、D-グルコサミン濃度が0.2%となるよう調整した培地で継代直後から培養した。培地は3日目に交換した。また、細胞小器官の染色はOrganelle-ID^<TM>RGB reagent (EMZ-53007)にてリソゾーム、ミトコンドリアを生体染色した。 量子ドットは輝度の極めて輝度の強い黄緑色の蛍光(FITCに近似)として細胞内に明瞭に観察できた。量子ドットのNOS-1細胞内での残留は、培養7日目においても頻度は少ないが認められた。同一視野内の細胞で、量子ドットを取り込んでいる細胞と、取り込んでいない細胞がみられた。また、培養5日、7日後においても、核内への移行は観察できなかった。量子ドットと細胞小器官と関係は、ほぼリソゾームの分布と一致していた 今回、初めて量子ドットに結合したD-グルコサミンの培養骨芽細胞への長時間にわたる取り込み状況と細胞小器官への分布状況をイメージングできた。量子ドット単体では細胞への取り込みはないことはすでに確認されている。また、量子ドットとの結合は、カルボキシル基とアミノ基との結合であり細胞内へ入っても解離することはないと考えられるので、今回の観察はD-グルコサミンの細胞膜内及び細胞小器官への移行を示していることとなる。 今後は、共焦点レーザー顕微鏡の特性を生かし、細胞への取り込み状況の3D的解析と同時に、細胞膜内通過時間、さらには細胞外への排出状況(細胞への為害性を含めて)などを検討する必要がある。さらに、細胞内での単糖の代謝による変化を観察するために、細胞が培養皿上で増殖ののち量子ドシトを取り込ませるなど実験系の工夫も必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞内へめ取り込みの実証ならびに細胞内小器官への移行状況も明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞内への移行状況ならびに細胞外への排出状況の解明を検討する。特にレーザー共焦点顕微鏡を使い、3D観察を予定している。
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Research Products
(3 results)