2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯科技工士が参画する歯科訪問診療が長寿社会に貢献する
Project/Area Number |
22659353
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Research Institution | Meirin College |
Principal Investigator |
野村 章子 明倫短期大学, その他部局等, 教授 (80134948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 修一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40018859)
河野 正司 明倫短期大学, その他部局等, 教授 (50014098)
飛田 滋 明倫短期大学, その他部局等, 教授 (90323980)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯科訪問診療 / 義歯治療 / 歯科技工士 / チームアプローチ / 要介護 |
Research Abstract |
日本は世界有数の長寿国であり総人口が2008年をピークに減少したものの、後期高齢者は増加して長寿社会が益々進行すると推定されている。そこで、要介護者や有病高齢者に対し、歯科医師の熟練度に左右されない義歯治療レベルを保つ歯科訪問診療をサポートするために、平成24年度は歯科技工士が積極的に参画する義歯治療および教育内容について検討した。 1.要介護高齢者に適する新しい床用材料と設計方法を歯科医師と歯科技工士が共同で調査した。ポリカーボネート樹脂の非レジンアレルギー性や低吸水性等の材料学的性質に着目し、ノンメタルクラスプ義歯の設計原則を一般的な義歯と比較した。自立した高齢者に製作したノンメタルクラスプ義歯の装用感や自浄性の短期的評価で、患者の高い満足度がアンケートから得られた。義歯の支台歯および周囲組織は、レジンクラスプで被覆される環境下にあるにもかかわらず悪化しなかったので、要介護高齢者に適する義歯を製作するための設計方法が示された。 2.訪問診療で義歯を製作する際に、患者と術者双方への負担が少ない術式が必要である。Silicon-Model-Systemを応用した複製義歯形態の個人トレーを用いることにより、印象・咬合採得が安全で容易に行えることと、概形印象採得を省略できる点に着目した。歯科技工行程において、Siliconの操作精度を向上させることで口腔内での咬座印象採得が可能になった。この結果は、技術的制約の多い訪問診療にあっても、質の高い義歯治療を提供することを確認した。 3.高齢化が進展する現代において、歯科技工士教育の大きな目標の一つに口腔機能の維持・向上がある。症例実習で学んだ歯科医師や歯科衛生士とのコミュニケーション、介護老人福祉施設の訪問実習から得た経験が、歯科的チームアプローチに生かされ、義歯治療が口腔機能の維持・向上に貢献する教育プログラムが確立できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)