2010 Fiscal Year Annual Research Report
FGFR2関連頭蓋骨縫合早期癒合症の疾患モデルの開発と内科的治療に向けての検討
Project/Area Number |
22659363
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森 士朗 東北大学, 病院, 講師 (80230069)
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Keywords | FGFR2 / ナノバブル / 超音波 / 分子導入 / プラスミドDNA / 疾患モデル / 関節強直症 / 遺伝子解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、FGFR2関連頭蓋骨縫合早期癒合症の疾患モデルを樹立し、病変発症の機序を解明するとともに、新規生物製剤(fibroblast growth factor receptor(FGFR)2のIg-Fc融合タンパク)(FGFR2-Fc)発現遺伝子をナノバブルと超音波による分子導入システムを用いて、病変組織に導入し、治療実験を行い、FGFR2関連頭蓋骨縫合早期癒合症の疾患モデルの開発と内科的治療に向けての検討を行うことである。平成22年度においては、我々が見出したFGSR2の遺伝子座に骨・軟骨形成異常の疾患感受性遺伝子を有する遺伝子組み換えマウスの頭蓋顎顔面の大きさや形状を規定する遺伝子座を、この遺伝子組み換えマウスの始祖の系統であるMRL/rpl系マウスとC3H/1pr系マウスのF2世代(MCF2)のマウスとマイクロサテライトマーカーを用いて解析した。すなわち、上記MCF2マウス246匹について96種類のマイクロサテライトマーカーを用いてゲノムワイドスキャンを行い、頭蓋顎顔面の大きさや形状を規定する遺伝子座を同定するためのリンケージ解析を行った。その結果、これらのマウスの頭蓋顎顔面の大きさや形状を規定する遺伝子座として第1染色体と第10染色体に存在する遺伝子座が浮上してきた。以上の結果より、我々が見出した足関節に骨軟骨の形成異常を示すマウスの骨軟骨の形成異常には、FGSR2に相当する遺伝子座が関与しているが、頭蓋顎顔面の大きさや形状には、第1染色体と第10染色体に存在する遺伝子座が関与している可能性が示唆された。現在、FGFR2関連頭蓋縫合早期癒合症の疾患モデルマウスの近交系マウスの系統樹立が達成しつつあるが、今後、このマウスの病変発症に関与する候補遺伝子を明らかにし、ナノバブルと超音波を用いた遺伝子治療に向けた方策を検討する。
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Research Products
(18 results)