2011 Fiscal Year Annual Research Report
下顎頭軟骨におけるmicroRNAによる遺伝子発現制御機構の解明
Project/Area Number |
22659376
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高橋 一郎 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (70241643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 文恵 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (10510018)
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Keywords | 歯科矯正学 / microRNA / 下顎頭軟骨 / 軟骨細胞分化 / 遺伝子発現制御 |
Research Abstract |
本研究はmicroRNA(miRNA)発現プロファイルによるmiRNAの発現解板miRNAのエピジェネティクスな発現調整の解明、マウス下顎頭軟骨の器官培養に対するmiRNAの導入による制御機構の解明を目的としたものである。前年度にmiRNAめ抽出マイクロアレイ解析による大規模発現解析を行った。下顎頭軟骨のmRNAのマイクゴアレイ解析においてDlx1、5、および6、およびPitx2について経時的変動が認められた。今年度は、軟骨細胞の分化指標と一なるII型コラーゲン、およびSox9および、Dlx1、5、および6、およびPitx2について解析を加えた。この解析により、マウス下顎頭軟骨において胎齢16日齢にPitx2のmRNAの発現上昇が認められ、胎齢18日齢にDlx1、Dlx6のmRNAの発現上昇が認められた。さらに、これらの遺伝子についてWhole mount in situ hybridizationによる局在の検証を行っている。また、miRNAマイクロアレイ解析において発現変動が認められ、上記転写因子群の転写調節に関わることが予想されているmiR-200aについて発現解析を進め、RT-PCR法により、miR-200aの遺伝子発現が時期によって変動していることが分かった。これにより、胎生期マウス下顎頭軟骨の形態形成において、miR-200aが重要な役割を果たしていることが示唆された。さらに、胎生期マウス下顎頭軟骨の器官培養法を確立し、蛍光標識されたeontrol miRNAの導入に成功している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「Insitu hybridization法による発現解析」については、ほぼ全てのプローブの準備が終了しており幽「下顎頭軟骨器官培養へのmiRNA導入」についても培養法を確立し、miRNA導入への準備が整っている。研究計画の平成23年度以降の予定に挙げた以上の2項目の中で、前半部分の作業はほぼ遂行されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
作製したcRNAプローブを用いて、In situ hybridization法によりmRNAおよびmiRNAの発現の局在を検証する。また、確立した胎生期マウス下顎頭軟骨の・器官培養法を用いて、miScript miRNA Mimicsを過剰発現させた状態を観察し、さらにmiRNAInhibitorsを用いmiR-200aが阻害された状態を観察することで下顎頭軟骨に対するmiR-200aの機能解析を行う。
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