2010 Fiscal Year Annual Research Report
非侵襲性歯周組織再生療法の開発―磁性化幹細胞デリバリーシステムの応用―
Project/Area Number |
22659379
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山田 聡 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 剛徳 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30263304)
橋川 智子 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00362682)
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Keywords | 歯周組織再生 / 細胞移植 |
Research Abstract |
1)各種間葉系幹細胞の硬組織形成分化能解析 マウス歯根膜細胞株MPDL6およびMPDL22、マウス歯肉線維芽細胞株MG/B6、マウス前骨芽細胞株MC3T3-E1、マウス線維芽細胞株NIH3T3をそれぞれ石灰化誘導培地(10mM b-glycerophosphate、50μg/ml ascorbic acid含有10% FCS α-HEM)にて長期培養し、経日的に硬組織形成細胞への分化指標となるアルカリフォスファターゼ(ALPase活性)およびアリザリン染色による石灰化物形成を測定することにより、各細胞の硬組織形成細胞への分化能を評価した。その結果、MPDL22とMC3T3-E1は、ALPase活性および石灰化物形成能の著明な上昇を示し、HPDL6、MG/B6、NIH3T3は、ALPase活性および石灰化物形成能の上昇は示さなかった。従って、硬組織形成分化能を有するHPDL22とMC3T3-E1をマウスへ移植する細胞株候補とした。 2)トランスフェクション実験 レーザーにより緑色発光を示すGFP発現ベクターを各種のトランスフェクション試薬を用いて細胞内へ導入することにより、いずれの方法が最も効率よく細胞内導入を行うことができるのかを検討した。リポフェクション法として、Effectine、電気的導入法としてAmaxa、センダイウイルス法としてGenome oneを用いた。ホスト細胞は、MPDL22、HEK-293、EPC19細胞を用いた。各細胞へpMaxGFPをトランスフェクションし、48時間後にレーザー共焦点顕微鏡にて観察した。視野中のGFP陽性細胞をカウントすることにより、導入効率を計算した。その結果、Amaxaを用いた電気的導入法が、全ての細胞株において最も高い導入効率を示すことが明らかとなり、上記間葉系幹細胞株への磁性化コロイドを導入する方法として、Amaxaを用いた電気的導入法が適していることが示された。
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Research Products
(1 results)