2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659384
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
八重垣 健 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (40166468)
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Keywords | 上皮 / 角化細胞 / 幹細胞 / インテグリン / 細胞表面マーカー / CD71 |
Research Abstract |
かつて歯周再生医療のため人工ヒト歯肉上皮が開発されたが、幹細胞が欠如していたがためか臨床応用が難しく、北米の臨床からも消えた。その結果、人工ヒト歯肉は不可能との定説を得た。しかし骨が存在しない骨欠損部では歯肉移植も定着が難しい。本申請研究では、上皮幹細胞から上皮再生を得て、歯肉線維芽細胞・再生骨上で3次元的に歯肉上皮を再構築するのを目的とする。本年度Primary keratinocytesの分離と培養に成功した。すなわち、ヒト歯肉バイオプシーから上皮層を分離培養し、mouse monoclonal integrin alpha 6 beta 4(α_6β_4)antibody、抗体固定化磁気ビーズgoat anti-mouse IgG MicroBeadsを用いMACS^[○!R] Separatoにてα_6β_4^<pos>分画を得た。integrin alpha 6 beta 4は基底細胞に特異的であり、基底細胞画分を得た。次にCD71 MicroBeadsにてCD71 positive (CD71^<pos>)分画とCD71 negative (CD71^<neg>)分画を得たが、CD71は細胞周期の早い細胞に陽性で、陰性の場合、細胞周期が遅い(G_0/G_1)細胞が多いと考えられる。すなわち幹細胞である。そこでα_6β_4^<pos> CD71^<neg>分画がstem-cell分画である可能性が高いことを確認した。
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