2011 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーション看護師の職務満足度と役割受容に関する研究
Project/Area Number |
22659393
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
関根 聡子 茨城県立医療大学, 保健医療学部・看護学科, 嘱託助手 (30464522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 三枝子 茨城県立医療大学, 保健医療学部・看護学科, 教授 (70453024)
市村 久美子 茨城県立医療大学, 保健医療学部・看護学科, 教授 (00143149)
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Keywords | 回復期リハビリテーション病棟 / 看護師 / 職務満足 / 役割受容 |
Research Abstract |
本研究は、リハビリテーション(以下、リハと略す)看護を実践する看護師の役割受容と職務満足度の特徴を明らかにすることにより、それら看護師の職務満足の向上を図り、ひいてはリハ看護の質の向上を図るための示唆を得ることを目的としている。平成22年度は、研究協力の了承を得られた病院の回復期リハ病棟の看護師に、質問紙を配布するまでを実施した。平成23年度は、引き続きデータの回収と整理、分析を実施した。本研究より得られた結果は以下の通りである。 1.データの収集 データ収集期間は平成23年2月~5月である。、配布した質問紙総数は1258部、回収数は770部(回収率61.2%)、有効回答数は624部(有効回答率49.6%)であった。 2.分析結果 今回、男性看護師の協力者数が少なかったことと、女性と男性でデータの示す傾向が異なったことから、女性看護師に焦点を当て分析を実施した。 1)女性全体では、職務満足と役割受容には相関(γ=0.482)が見られたが、因子別にみると職務満足の因子(9因子)が役割受容の因子(4因子)との間でγ>0.4の相関があったのは、役割受容の因子「役割満足」との間のみであった。これより、対象者の76.4%が生活における役割活動の中での仕事の優先順位を2位以上と回答し、仕事役割を高く位置づけているにもかかわらず、仕事をしていることが自分の「役割評価」「役割達成」「役割有能感」とつながりにくいことが示された。 2)職務満足の値について、一般病院の回復期リハ病棟に勤務する他病棟勤務経験のある看護師は、他病棟勤務経験がない看護師や、リハ専門病院の回復期リハ病棟に勤務する他病棟勤務経験がある看護師と比較し、有意に値が低い・項目が見られた。これより、看護師としての過去の経験やリハ専門病院での勤務か否かが現在の職務満足に影響を与えることが示された。
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