2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659394
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山本 あい子 兵庫県立大学, 兵庫県立大学地域ケア開発研究所, 教授 (80182608)
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Keywords | 災害 / 障害者 / 看護 / 健康ニード / 世界標準 |
Research Abstract |
第一段階:災害後の健康ニード査定基準の作成 1) 既存の文献から査定基準を抽出することが、今年度の目標であった。目標達成に向けて、災害看護学分野では、2002年以降に発表された研究論文が多いため、その年代を中心に、WHOや国連等の国際機関の関係文書、WADEM(The World Association for Disaster and Emergency Medicine)などの災害専門誌、また看護系雑誌から災害時における障害者の健康ニード査定基準となる項目の抽出を行った。その結果、(1)障害者としては、災害との関連では聴覚障害者に関する文献が中心であるが、障害の種類が多岐にわたっていること、(2)使用しうる可能性のある既存の質問紙として、WHO-QOL26(QOL36の短縮版であり、身体・心理・社会的関係・自立レベル・生活環境・信念や宗教等の6領域)とC-MIST(communication・medical・maintaining functional independence・supervision・transportationの5領域)があること、(3)日本においても、WHO-QOL26を元に、日本語版が開発されていること、(4)これらの質問紙に加えて、他の質問紙を含、かつ文献統合の結果から、現在のところコミュニケーション・医療ケア・自立レベルの維持・関係性・移送・生活環境の以上6領域が、看護における災害後の障害者健康ニード査定領域として使用できるのではと考えていること、(5)各領域内の小項目は現在抽出中である。次年度の課題として、障害の種類や程度を規定する必要性、ならびに各領域毎の小項目を明確にすることを予定している。
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Research Products
(1 results)