2010 Fiscal Year Annual Research Report
愛着障害等に対する介入的または治療的小児・家族看護実践に向けたセラプレイの導入
Project/Area Number |
22659415
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
喜多 淳子 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (30295828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉上 麻美 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (40321137)
藤澤 正代 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 特任講師 (70583293)
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Keywords | 家族看護学 / 小児看護学 / 母性・女性看護学 |
Research Abstract |
研究の目的出生後の母子分離、母親の児への絆形成不全、育児技術や自信の欠如、育児ストレス、経済的問題、子どもへの過剰期待などからくる育児放棄、乳幼児・児童虐待などは、一層深刻化しつつある。看護職者が妊娠・出産・育児の各段階での水際で食い止める、早期に発見して対応することが一層求められている。研究実施計画1.方法の検討「愛着障害等に対する介入的または治療的小児・家族看護実践に向けたセラプレイの導入」におけるプログラム案の作成:プロトコル、アセスメント・ツール及び日本語版実施マニュアルの作成を文献、研究会・研修会を通して検討した。その結果「セラプレイ」では構成的組み立てが最重視されており、対象の年齢や個別性に合わせた応用に制約があることが分かった。そこで、本プログラムにはより柔軟で多角的構成の”児童-親統合的精神療法メソード”(Liberman A.F.Ph D):(1)発達の取り入れ(2)愛着への焦点化(3)トラウマベース(4)精神分析理論(5)社会学習プロセス(6)認知行動療法(7)文化の取り入れを採用することとした。2.プログラム効果評価方法の検討”児童-親統合的精神療法メソード”では臨床症状の改善による評価がなされている。本研究では(1)生体情報(2)画像(3)質問紙(主観評価)の3つの方法を組み合わせて評価することとした。遊戯療法の専門家(大野木Ph.D)による本治療・介入及び評価方法に対するスーパーバイズも得る。3.研究組織の充足本研究計画検討段階において育児支援ボランティアグループ:保育士、幼稚園教諭、小・中・高校教員、福祉関係者、主婦などで構成、と研修会開催に協働で取り組んできた。そこで得られたネットワークを活かして、本研究での対象の紹介や評価に対する協力を得る。また、本課題最終年度には看護職以外にそのネットワークメンバーを本プログラム紹介対象として位置付けて取り組む。
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