2010 Fiscal Year Annual Research Report
NICUにおける騒音の周波数変化に対する早産児のストレス反応に関する研究
Project/Area Number |
22659417
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
清水 彩 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教 (90552430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 好枝 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (90234955)
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Keywords | 早産児 / 音 / 周波数 / ストレス |
Research Abstract |
1.本研究(1)方法の検討 系統的に文献検索からNICU内の周波数測定の実態調査はほとんどないことが明らかとなった。周波数解析に精通している者にも助言を得て、NICU内にある騒音の実態調査を行う必要があることが分かった。そのため、2台の高機能積分計精密騒音計を用いて保育器内にいる子どもが左右の耳で聞いている音の周波数を測定することよりも、1台の高機能積分計精密騒音計(サウンドレコーディング機能付き)を用いて、保育器外で発生している多くの音の周波数を測定する実態調査を行うこととした。 2.研究協力施設の選定 研究協力施設の依頼は、利便性から近隣である都内または神奈川県で依頼する予定にしていた。しかし、研究の質向上を考え、早産児に対するディベロップメンタルケアについて先駆的な取り組みを実施している施設(大阪)に依頼するよう変更した。候補となる施設の看護管理者に研究の趣旨を説明し内諾を得た。 3.本研究(1)のプロトコール作成 新生児看護に精通している看護師(新生児の行動評価に関する特別なトレーニング:NIDCAPを受講中)に助言も得て、音の模擬測定をもとに実現可能性も踏まえて、本研究(1)のプロトコールを検討した。(1)保育器外の音測定、(2)保育器内の音測定、その結果、必要であれば(3)保育器内外の測定もしくは左右の耳で別々に測定するなどといった精度をあげた測定をすることと変更した。 研究者の異動等により、研究の進行は計画より遅れているが、本研究の方法について検討することができた。今後は、倫理審査で承認後、本調査(1)を開始する予定である。
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