2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22680001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩田 哲 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (90344837)
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Keywords | 暗号系 / 共通鍵番号 / ブロック暗号 / 利用モード |
Research Abstract |
ブロック暗号利用モードに関して,HtCBC方式(Hash-then-CBC方式)と呼ばれるauthenticated key wrap方式について,この方式が従来知られているよりも強い安全性である確定的認証暗号としての安全性を有することを数学的に証明した.また,ANSIC12.22-2008で標準化されているEAX-primeの解析を行い,Dagstuhlセミナーにて発表し,IAcR ePrintで結果を公開するとともにNISTへパブリックコメントを提出した. ブロック暗号の解析に関して,CRYPTREC応募暗号であるHyRALの等価鍵に関する解析を行った.その結果,鍵長が249ビットの場合に等価鍵が2^33.4ペア存在することを示した.さらに,計算量2^50.8で等価鍵の例を導出するアルゴリズムを設計した.また,提案アルゴリズムをスーパーコンピュータを用いて実行した際にかかるコストの見積もりを示した. Tweakableブロック暗号の設計に関して,峯松によるFSE 2009の構成法を拡張し,nビットのTweakableブロック暗号から2nビット以外のTweakableブロック暗号を構成する方法を提案した.さらに,提案構成法がbirthday boundを超える安全性を有することを数学的に証明した. ブロック暗号の設計に関して,データライン数が偶数の場合のType 1一般化Feistel構造に対し,データの拡散性について最適な置換の一般的な構成法を示した.また,Type 3一般化Feistel構造に対し,各出力データラインがすべての入力データラインに依存するための,置換部分に関する必要十分条件を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(Tweakable)プロック暗号の設計について様々な角度からの解析を進めており,おおむね順調に進展している.また利用モードに関して,authenticated key wrap方式の設計方法に関する解析をはじめとして,おおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
ブロック暗号に関して,様々な設計方式の解析を進めるとともに,CRYPTREC応募暗号であるHyRALの解析を進める.また利用モードについて,認証暗号化モードの解析をより一層進める予定である.
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