2010 Fiscal Year Annual Research Report
多様な入力が可能なマルチタッチインタフェース・インタラクション
Project/Area Number |
22680009
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志築 文太郎 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (20323280)
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Keywords | タッチパネル |
Research Abstract |
(1)柔らかいタッチパネルの作成:柔らかいタッチパネルに適切な素材を探るために、まず透明かつ柔らかい素材をアクリルパネルに貼り、その裏面にUSBカメラを設置したタッチパネルシステムを作成した。その上で、接触領域の形状をカメラ映像から画像処理して抽出するソフトウェアを作成した。なお、素材の形状をうまく検出できる市販の素材を試したところ、素材としてシリコーンゴムが使えることが分かった。 (2)ソフトタッチインタラクションの設計:抽出した接触領域の形状の特徴量を求めて、これらをパラメータとして各種操作の検出及び識別を行うアルゴリズムを作成した。また、アルゴリズムの作成の際には、得られた特徴量そのままの低レベル情報だけでなく、高レベルの情報(イベント)としても扱える基本ソフトウェアを同時に構築した。この基本ソフトウェアはOSCというライブラリを用いており、他のアプリケーションから検出した操作を利用できるように工夫してある。 (3)操作音検出機構の開発:タッチパネルに見立てたガラス板にマイクを取り付け、それらから得られる波形を解析し、操作音を取得し、解析するプログラムを作成した。 (4)その他:今後、設計・実現する新しいタッチパネル・インタラクションを試験するためのアプリケーション開発を先行して準備実装した。現状では既存のタッチパネルを使って動作するように作成してあるが、今後は、これらを修整し、試験プログラムとして使用する計画である。
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