2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞核構造に着目した神経活動依存性遺伝子発現におけるクロマチン制御機構の解明
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22680027
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
滝沢 琢己 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30531115)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ニューロン / クロマチン / 転写 |
Research Abstract |
ニューロンへのみ分化する胎生中期由来神経幹細胞、ニューロンとアストロサイトへの分化能を有する胎生後期由来神経幹細胞、並びにそこから誘導したアストロサイトをマウス胎仔より調製し、enhanced circular chromosome conformation capture法にて、アストロサイト特異的遺伝子でGFAPと共局在する遺伝子を網羅的に検索した。得られた結果をもとにDNA FISH法を用いて共局在の候補遺伝子が実際に、共局在することを確認した。現在、発現アレイの結果と照会し、遺伝子発現と共局在の関連について検討中である。また、ニューロンへと分化した後の成熟過程の検討では、成熟過程に伴い発現が増加する遺伝子が集簇した染色体領域を同定し、同部位がニューロン成熟に伴い核膜周辺から離れていくことを見出した。このニューロン成熟に伴い核膜を裏打ちするラミナの主要構成因子であるラミンB1の遺伝子発現並びにタンパク質の発現が消失することも見出した。現在、ラミンB1の消失と遺伝子座の配置変換および発現に関連があるか、ラミンB1の強制発現を行い検討中である。一方、成熟したニューロンでは興奮に伴い種々の遺伝子の発現が誘導されるが、これにはクロマチンの高次構造の変化が関与していることが明らかになりつつある。そこで、クロマチンの凝縮に関連しているポリコームタンパク質群であるPRC1複合体のニューロンにおける動態を検討した。PRC1の主要構成因子であるBmi1とGFPの融合タンパク質をレンチウイルスにてニューロン内に発現させ、ニューロンの興奮前後でFRAPを行い生きた細胞内での動態を観察した。その結果Bmi1の非結合分画が、ニューロンの興奮に伴って増加することを確認した。現在、塩抽出法を用いて、内在性のBmi1の動態について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)