2012 Fiscal Year Annual Research Report
運動制御システムに及ぼす自律神経活動の機能的役割の解明
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22680047
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
神崎 素樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (30313167)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 自律神経活動 / 姿勢動揺 / 冷却刺激 / 生理的振戦 |
Research Abstract |
本研究の目的は、運動制御システムを支える自律神経活動の機能的役割を解明することである。本年度は、自律神経活動の賦活が静止立位時の制御則に及ぼす影響を検討した。自律神経活動を賦活する方法として、両手首を0度の冷水に浸す冷却刺激を用いた。水の粘性の影響を取り除くため、36度の温水に両手首を浸す課題(温水刺激)も行った。静止立位中、ヒラメ筋より表面筋電図を取得した。その結果、36度の温水刺激ではコントロール(両手首への刺激無し)条件と足圧中心動揺に変化は無かった。一方、冷却刺激により足圧中心動揺の軌跡長は増加し、その増加は、8-12Hz成分の生理的振戦であった。さらに、ヒラメ筋の筋電図のスペクトル解析から、生理的振戦は、ヒラメ筋の律動的な活動に起因することが示された。これら結果より、自律神経活動の賦活は、生理的振戦を誘発し、周期成分をともなう姿勢動揺に変調を来すことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
自律神経活動が筋紡錘を介した生理的振戦を誘発し、姿勢制御に影響を及ぼすことを定量することができた。また、この成果を、 第142回京都滋賀体育学会にて口頭発表を行い、京都滋賀若手研究奨励賞受賞した。
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Strategy for Future Research Activity |
自律神経活動の賦活する冷却刺激を用い、静止立位だけでなく、外乱に対する立位制御および歩行制御について検討する予定である。
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Research Products
(1 results)