2012 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニアの分子メカニズム解明と栄養・運動介入による予防法
Project/Area Number |
22680050
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | サルコペニア / レジスタンス運動 / アミノ酸 / 筋肥大 / 筋タンパク質代謝 |
Research Abstract |
[背景]加齢に伴う筋量と筋機能の低下(サルコペニア)予防に向けた効率的な運動と栄養摂取の組み合わせに関する検討をおこなった。平成24年度はレジスタンス運動と必須アミノ酸の組み合わせが、骨格筋タンパク質の代謝に及ぼす影響を調査することを目的とした。 [方法] 若年男性8名を対象に、各被験者がレジスタンス運動のみを行う試技(RE)とレジスタンス運動後にEAAを摂取する試技(RE+EAA)の2試技を別日に行った。レジスタンス運動は膝伸展および屈曲運動(10回×3セット、70%1-RM)を行なった。RE+EAA試技においては運動終了1時間後にEAAを摂取した。両群において安静時と運動終了3時間後に外側広筋から筋生検を行い、RT-PCR法を用いて筋タンパク質分解に関わるシグナル因子のmRNA発現量を測定した。 [結果] RE試技においては筋タンパク質分解に関与するシグナル因子、骨格筋MuRF-1, Atrogin-1およびFOXO3AのmRNA発現量は安静時と比較して運動後有意な変化はみられなかった。一方RE+EAA試技ではそれらのmRNA発現量が運動後のEAA摂取により有意に減少した(P<0.05 vs. CON)。 [結論] 若年者においてレジスタンス運動後のEAA摂取は筋タンパク質の分解を抑制し、長期的にトレーニングと組み合わせることで筋量増加に寄与する可能性が示唆された。これらの結果から、従来報告されているレジスタンス運動と必須アミノ酸の筋タンパク質合成に対する相乗効果のみならず、レジスタンス運動後の必須アミノ酸摂取は筋タンパク質の分解も抑制する可能性が示唆され、長期的にはより筋肥大に貢献する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)