2012 Fiscal Year Annual Research Report
黒板の利点・成功事例・阻害要因に基づく電子化黒板の普及モデルと支援システムの開発
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22680055
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 弘毅 名古屋大学, 留学生センター, 講師 (60402377)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教育メディア / 電子黒板 / 普及モデル / 支援システム |
Research Abstract |
本研究は、電子黒板の教育現場への普及を促進するため、(1)従来の黒板の特徴分析、(2)普及の成功事例の分析、(3)普及の阻害要因の分析の3つの課題を通じて普及モデル構築を目指す。また、そのノウハウを活かして、教室および授業に必要な機能のコントロールを電子黒板により行う支援システムを開発し、上記の普及に役立てることを目的とする。 今年度は前年度に引き続き、目的の3つの分析のうち以下の項目を行った。 (1)従来の黒板の特徴分析については、(a)速記性・柔軟性、(b)ノートテイキングによる学習効果、(c)視線集中の効果に着目した分析を行った。前年度に行った先行研究調査および検証実験の結果をふまえて新たな仮説を導き出し、実践的・実験的にその検証を行った。具体的には、(a)については、板面への入力方式の違いによる有効性の比較検証等を行った。(b)については、前述の方式の違いが受講者のノートテイキングに与える影響等について分析した。(c)については、意識の集中やジョイントアテンション等の効果を、実際の授業の文脈において分析した。 (2)普及の成功事例の分析については、前年度に引き続き、国内外の関連団体の事例を収集し、確かな学力の保障という観点からの分析を行った。また、協力校の事例、申請者・研究協力者の大学での実践事例の分析も引き続き行った。これらの分析結果から、成功のための共通要因を導き出して仮説を立て、実験的に検証した。 (3)普及の阻害要因の分析については、前年度までに分析した電子黒板の普及の阻害になりそうな要因に基づいて仮説を立て、実験的に検証した。今年度は、設置の手間と機器操作の煩わしさに着目した検証を行った。 また、前述した分析結果に基づき、支援システムの開発を進める。前年度までに開発したシステムの試作版を用い、有効性の評価実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)従来の黒板の特徴分析については、当初の計画とは若干異なるものの国内外の活用の現状をふまえて検証実験の計画を変更し進めている。(2)普及の成功事例の分析および(3)普及の阻害要因の分析についても、当初の計画より若干遅れているものの最新の実践事例を蓄積し分析を進めている。支援システムについては、これら(1)~(3)の分析結果に併せて最新の先行研究や他の支援システムの状況をふまえ、機能を修正しながら開発を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)従来の黒板の特徴分析については、国内外の活用の現状をふまえ、当初の計画と異なる順序で検証実験を進めている。(2)普及の成功事例の分析および(3)普及の阻害要因の分析については、実践事例の収集を優先し、検証のための分析についても少しずつ進めていく予定である。支援システムについては、これら(1)~(3)の分析結果に併せて最新の先行研究や他の支援システムの状況をふまえ、機能を修正しながら開発を進めている。今後も活用実践を行いながら効果検証し、その結果をふまえた機能の修正というサイクルで進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)