2012 Fiscal Year Annual Research Report
アイカメラによるICT活用指導法の解明に基づく、大学演習カリキュラムの開発と実践
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22680056
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松下 幸司 香川大学, 教育学部, 准教授 (40432778)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報メディア / ICT / アイカメラ / 教育実践研究 / 授業分析 / 授業開発 |
Research Abstract |
①アイカメラを用いた授業中の教師の視線推移調査とその分析(H23継続) 本年度は多校種(小・中学校)におけるIC活用授業を対象に、教師の視線推移と行動を調査分析・検討した。中学校においては、技術科「製作品の設計・製作」の授業を対象に、電子黒板活用の有無による授業の差異を分析した。その結果、発表・意見交流場面に電子黒板を活用した授業の方が、多くの生徒の意見を短時間で取り上げた。また電子黒板活用により、生徒の発表に並行して教師が考え方を整理・確認し授業を進める特徴が見られた。生徒発表時の教師の視線については、電子黒板活用時に発表者と視線を合わせたり視線を向けたりする時間割合が増える一方、視線移動時間の占める割合が約半分に短縮された。電子黒板活用授業の方が、視線推移の観点から、授業中の教師行動中の時間ロスが削減される可能性が見えてきた。一方小学校においては、小学校3年生算数・国語・理科の授業実践を対象に調査分析・検討した。学習内容により差異はあるものの、電子黒板を活用した授業においては、電子黒板操作場面より前に、教師が電子黒板に視線を向け表示情報を確認したり、次の情報提示が停滞することなく進むよう予め機器や周辺環境を調整する行為が教科を超えて確認された。また児童に操作演示させたり説明させる場面では、特に学習に課題をもつ児童に視線を向けたり児童の傍らに存在するなど、電子黒板活用授業における教師の指導上の配慮行動が確認された。 ②大学演習カリキュラムの開発と実施 本年度より本学教育学部の授業枠組が変更となり、本研究計画を若干変更して授業カリキュラムを開発し実施することとした。電子黒板活用授業を多角的に撮影した映像を編集したVTRを視聴させ授業理解を促した上で、2度目の視聴において、教師の「行為」と「視線対象」に焦点化し授業分析を行い、教師の指導意図を読み取らせる演習授業を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)