2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22681019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松永 行子 (津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 特任講師 (00533663)
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Keywords | マイクロナノデバイス / 生体工学 / 再生医学 / 組織工学 |
Research Abstract |
本研究では,申請者がこれまでに発案した均一直径細胞ビーズによる組織構築法とマイクロデバイス作製技術を利用して,三次元組織の構築および血管網をもった再構成組織を作り出すことである.昨年度までに,組織構成ユニットとして扱う細胞ビーズによる組織構築法の基盤要素技術の確立と有効性について検証し,コラーゲンビーズの精密サイズ制御および自動ディスペンサによる三次元立体組織構築の自動化技術について検討を開始してきた.本年度では,一般的に三次元立体組織構築に利用されるスフェロイドユニットと二次元培養との比較を詳細に検討し,本コラーゲンビーズ法が長期培養に極めて有効であることを示した.また,細胞の種類,ゲルの種類の違いによってもミリスケールの三次元組織の生存性は異なることを実証した.これらの培養条件における特定の細胞機能について詳細を検討したところ,コラーゲンビーズは三次元組織中で栄養供給のための空間を与えるだけでなく,基底膜成分として細胞機能亢進へ関与することが示唆された.マイクロ流路デバイスの改良により種々の形状をもったマイクロゲルを作製し,これらに細胞を接着させ,種々のサイズ,形状をもったマイクロ組織ユニットをオンチップ上で集積したマイクロデバイスのプラットフォームを作製した.実際には,三次元組織中への擬似血管構造の導入について検討を行い,マイクロゲルと細胞による新規組織構築法の足がかりを作った.
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Research Products
(9 results)