2012 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルスケールの津波災害インパクトの即時的開示と国際災害救援活動への新展開
Project/Area Number |
22681025
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
越村 俊一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (50360847)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 津波 / 防災 / リモートセンシング / GIS |
Research Abstract |
津波被災地探索技術の体系構築を目指し,(1)津波の全球リアルタイム予測,(2)人口統計データと津波予測結果の統合解析による津波曝露 人口指標の推計と被災地の探索,(3)津波浸水計算と津波被害関数による建物被害の量的推計,(4)津波被災地に おける緊急観測結果に基づく被害の量的把握について,2011年東北地方太平洋沖地震津波災害の被災地からの調査情報を検証データとして,フィージビリティスタディに取り組んだ. 特に,緊急観測による津波浸水域の把握,建物被害,および瓦礫域の把握精度について,航空写真,光学衛星画像,合成開口レーダー画像の解析から検証した.合成開口レーダー画像の欠点は, 空間分解能が低いことと,地表からのマイクロ波の後方散乱強度で表現されるため,画像の処理と解釈に特別なアルゴリズムが必要になるこ とであったが,高分解能合成開口レーダーTerraSAR-X画像の解析により建物一棟毎の被害把握を行えることを実証した.具体的には,津波被災地の家屋被害の有無および被害程度とレーダー画像の後方散乱強度との関連を明らかにし,後方散乱強度を被害建物棟数に換算するための新しい画像処理手法を開発した. 津波被害関数(建物流失率と津波の流体力学的諸量の関係式)の構築については,宮城県・岩手県全域を対象として,津波被害関数の拡張を実施した.また,津波数値解析との統合により,現地調査から得た浸水深だけでなく,流速・津波力についての被害関数を構築することができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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