2013 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル時代の国籍とパスポートに関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
22682009
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
陳 天璽 早稲田大学, 国際教養学術院, 准教授 (40370142)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | マイノリティ / パスポート / 国籍 / 身分証明 / グローバリゼーション / 移動 / アイデンティティ / 越境 |
Research Abstract |
最終年度であるため、研究成果の還元、他分野との対話や協力による新しい展開を視野に置きながら、研究を行ってきた。研究成果としては、まず①大学生との協働により開催したワークショップがあげられる。また②論文発表、出版による成果発表があげられる。そして③無国籍者や多国籍者のインタビュー調査を通して収集した資料、インタビュービデオの一般公開があげられる。 まず①本研究では、2013年9月に筑波大学にて、また11月に関西学院大学にて、それぞれの大学生と国連機関、NPOとコラボレーションをし「無国籍って?難民と考える国籍のはなし」と題するシンポジウムを開催した。難民2世の当事者を招き、同世代の大学生が一緒に国籍について考えるという企画は、研究成果の一般社会への還元ができたとともに、各方面から大きな反響を得ることができた。 次に②、最終年度であるため、これまでの研究成果を学会において発表した。8月にマレーシアにおいて行われた世界華僑華人学会において“Identification and Nationality of Overseas Chinese: The Cases of Overseas Chinese in Korea and Japan,”と題する論文を発表した。また口頭発表以外にも、「特集「在留カード」導入と無国籍問題を考える 日本における無国籍者の類型」『移民政策研究』5、移民政策学会編、2013年5月10日、pp4-21を出版。またDavid Chapmanの編集によりRoutledgeで出版された本に「無国籍者と無戸籍者」に関する論文を寄稿した。さらに本研究で実施したシンポジウム報告を編集し『世界における無国籍者の人権と支援―日本の課題―国際シンポジウム報告書』として英文と和文で国立民族学博物館より出版した。 ③本研究を通してインタビューした無国籍者や重国籍者のインタビュービデオを収録し、国立民族学博物館の多みんぞくニホンコーナーにおいて一般公開した。ビデオのほかにも無国籍者の身分証明書も収集し、展示している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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