2012 Fiscal Year Annual Research Report
不妊夫婦の喪失と葛藤,その支援―見えない選択径路を可視化する質的研究法の展開
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22683016
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
安田 裕子 立命館大学, 衣笠総合研究機構, ポストドクトラルフェロー (20437180)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 質的研究法TEM / 不妊夫婦 / 喪失経験 / 生涯発達 / ナラティヴ / 心理的支援 / 協働的実践 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
(1)現象理解―ライフストーリー・インタビューによる経験の把握:不妊治療を受けた経験のある女性1人に,5回目のインタビューを実施した。 (2)文献購読―TEMの理論的精緻化:5月に京都にて理論研究会を開催し,研究協力者(立命館大学佐藤達哉教授,札幌学院大学森直久教授他)とともに議論・検討した。 (3)研究協働―国内外での実践知の生成:TEMの実践上の適用可能性を検討すべく,実践的TEM研究会を,広島,京都,東京で3回開催し,また,学会参加・発表による研究協働を進めた。10月にはアメリカジョージア州で開催の国際対話的自己学会に参加・発表した。また,日本心理学会,日本発達心理学会など,国内の各種関連学会で研究発表し,関連・近接領域の研究者や援助者と議論し,知見の共有を行った。3月にはデンマーク・オルボーグ大学で開催された文化心理学セミナー“METHODOLOGICAL AFFORDANCES OF TEM”に出席し,口頭発表を行った。 (4)応用的展開―対人援助に向けた知見のまとめ:①9月27日-10月8日にナイメーヘン・ラートボウト大学ヒューバート・ハーマンス教授および国際対話的自己研究所アグニエスツカ・ハーマンス-コノプカ氏を招聘し,グループで携わっている“Dialogical Self Theory”の翻訳に関する研究会を開催し,翻訳内容に関する確認・検討を行った。また10月6-7日に島根県で開催された日本パーソナリティ心理学会で講演いただき,その簡易通訳の役割を担った。②クラーク大学ヤーン・ヴァルシナー教授に12月19-27日に来日いただき,立命館大学で,TEMポスター発表会ならびに国際シンポジウム『質的研究・文化心理学の交差点―ヤーン・ヴァルシナー教授を迎えて』を開催した。また,TEMに関する2冊目の日本語著書『TEMでわかる人生の径路―質的研究の新展開』を8月に刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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