ライフコース・アプローチに基づく教師の力量形成に関する継続調査研究

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 22683018
• Research Institution: Kansai University of International Studies
• Principal Investigator: 川村 光 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (50452230)
• Keywords: 教師 / ライフコース / コーホート

Research Abstract

平成22年度は、まず、これまで教師のライフコースに関する継続調査研究を行ってきた山崎準二氏(東洋大学)からの調査の引き継ぎを行った。具体的には、これまでに回収された調査票、資料、文献、過去の調査データなどを受け取り、これまで実施した調査についてヒヤリングを行い、今後の調査の計画を策定した。
次に、教師のライフコースに関する継続質問紙調査を実施するための予備調査を行った。具体的には、過去に実施した質問紙調査の項目の検討を行い、質問紙の再設計をした。また、今回の継続調査からは、個人情報の保護の関係で『静岡大学教育学部同窓会名簿』を入手することができず、過去のサンプルの個人情報を入手することができなかったために、サンプルの再選定と調査実施方法の再検討を行った。そのうえで、対象とした公立小・中学校の教員に対して質問紙を配布し、予備調査を行った。その後、データを入力し、調査結果の分析を行った。平成23年度は、その調査を踏まえて、調査項目と、質問紙の配布・回収方法を再考し、各学校に対して、平成22年度の予備調査の結果とともに質問紙を配布し、本調査を実施する予定である。
最後に、過去20年間に実施された5回の調査において回収された質問紙(約6600部)をPDF化することによって、それらの質問紙の情報のデータベース化を行った。これによって、これまでの継続調査の質問紙の情報を一括して整理・管理し、過去の情報を効果的に活用できるようにした。