2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22684012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
馬場 彩 青山学院大学, 理工学部, 准教授 (70392082)
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Keywords | 宇宙線 / X線宇宙物理学 / TeVガンマ線 / 超新星残骸 / パルサー星雲 |
Research Abstract |
我々銀河の基本構成要素である宇宙線は、発見から100年経った現在もその加速機構・加速源が解明されず、探査が続いている。本研究では、この宇宙最大の謎の探査が最終目的である。 宇宙線は磁場や星間物質との相互作用でX線やガンマ線を放射する。従って、X線・ガンマ線を用いた天球探査は宇宙線加速解明への重要な手掛かりになる。初年度となる今年度は、ガンマ線望遠鏡H.E.S.S.チームと正式に連携し、共同研究を開始した。ガンマ線帯域で発見された宇宙線加速候補天体を2天体(HESSJ1731-347,HESSJ1507-582)X線望遠鏡「すざく」で観測し、加速源である可能性が高いことを突き止めた。特に後者はガンマ線で明るくX線で暗い「暗黒加速器」の一種であることを突き止めた。正体はまだ不明だが、まだ数天体しか見つかっていない種族のサンプルを増やした意義は大きい。また、2014年打ち上げ予定のX線天文衛星ASTRO-H、2018年稼働予定のTeVガンマ線望遠鏡CTAの正式メンバーとして、それぞれの望遠鏡で達成可能なサイエンスとデザインのバランスを検討している。ASTRO-Hでは、軟X線撮像分光検出器(SXI)の開発チームにも参加し、主にコンタミネーション防止フィルターの設計や性能実験を担当した。 その他にも、超新星残骸の熱的プラズマ、銀河風、白色矮星での宇宙線加速、スーパーバブルでの宇宙線加速など、宇宙線加速に関連する様々な分野での成果も挙げている。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Expansion Velocity of Eiecta in Tycho's Supernova Remnant Measured by Doppler Broadened X-Ray Line Emission2010
Author(s)
A.Hayato, H.Yamaguchi, T.Tamagawa, S.Katsuda, U.Hwang, J.P.Hughes, M.Ozawa, A.Bamba, K.Kinugasa, Y.Terada, A.Furuzawa, H.Kunieda, K.Makishima
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 725
Pages: 894-903
Peer Reviewed
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