2010 Fiscal Year Annual Research Report
搬送波位相制御パルスを用いた超高速反応イメージング
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22685001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
沖野 友哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (40431895)
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Keywords | 搬送波包絡線位相 / 超高速 / 反応イメージング / 偏光ゲート / イメージング |
Research Abstract |
搬送波包絡線位相制御パルスを用いた超高速反応イメージングを行うために、1.搬送波包絡線位相制御の高度化、2.搬送波包絡線位相制御パルスの真空転送システムの製作および、3.光電子光イオンコインシデンス運動量画像計測装置の製作を行った。1.については、発振器について、これまで用いてきた音響光学素子による制御に加え、結晶温度の精密調整(±0.1℃)およびレーザーキャビティー中のウェッジ板厚みの精密調整を行うことによって、30時間以上にわたる搬送波包絡線位相の制御が可能となった。増幅段についても、振動伝搬およびポインティング安定化により、搬送波包絡線位相を数時間の間、200mrad以下で制御することが可能となった。2.については、数サイクルパルス発生のために用いているチャープミラーおよびポンプ・プローブのセットアップを高真空中に設置することによって、搬送波包絡線位相制御パルスを真空中で操作することが可能となった。これによって、空気中の分散等でのパルス時間波形の変化を避けることが可能となった。また、ビームポインティング安定化装置を導入することによって、中空ファイバーへの光入射位置を制御し、安定な数サイクルパルスの発生に成功した。さらに、3.については、高安定なハイダンピングスチールハニカム光学定盤上に、設計および製作を行った超高真空対応の光電子光イオンコインシデンス運動量画像計測装置を設置した。搬送波包絡線位相制御パルスを用いた、ポンプ・プローブ計測を行うための準備が整った。
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Research Products
(7 results)