2012 Fiscal Year Annual Research Report
高強度・円偏光レーザー場による原子・分子内環電流・誘起磁場の実証と解明
Project/Area Number |
22685004
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
赤木 浩 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門 レーザー応用技術研究ユニット, 研究副主幹 (70354818)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電子ダイナミクス / 中赤外レーザー光 / 円偏光 / イオン化 |
Research Abstract |
高強度レーザーによる新規な原子・分子制御法の開発を目指し、高強度・円偏光レーザー場によって誘起される電子波束および磁場ダイナミクスの解明を行う。理論予測されている高強度・中赤外(~10μm)円偏光レーザー照射による原子・分子内環電流および磁場発生を実証することを目標とする。前年度までに、中赤外レーザー光源の整備、中赤外光ポンプ-近赤外光プローブによる時間分解光電子分光計測システムの構築と動作確認までの作業を完了した。また、本実験のためのイオン計測用チャンバー改修作業を開始した。 本年度は、イオン計測用チャンバーの改修作業を引き続き行った。具体的には、主に以下の3つである。①チャンバーの差動排気化や、イオン質量分析システムの開発、②中赤外光と近赤外光のチャンバー内での空間-時間重なりを確認するための、和周波発生-観測システムの構築、③低蒸気圧液体試料を効率良く導入するための、ガス導入部の加熱用ヒーターの設置。 その後、以下の2種類の分子群を対象として、中赤外-近赤外レーザー照射による時間分解イオン生成観測実験を進めた。①低いイオン化ポテンシャル(~7eV)を有する分子群、②中赤外光波長(4~10μm)に振動吸収を有する分子群。その結果、中赤外レーザー光の集光強度が充分でなく、イオン生成量の増大がうまく観測できない、という問題点が明らかになった。現在、集光光学系の改良など、実験システムの更なる改良を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)