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2012 Fiscal Year Annual Research Report

アラインを活用した芳香族縮合環骨格構築法の開発と応用

Research Project

Project/Area Number 22685021
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

吉田 拡人  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40335708)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsアライン / 芳香族縮合環骨格
Research Abstract

有機化学における基幹反応性中間体であるアラインを利用した合成反応の開発は,その極めて高い反応活性に基づいた斬新な分子骨格構築法を提供し,多様な化合物群供給への道を開拓できるため,重要な課題である.同時に,アラインは,有機トランジスタのような次世代有機エレクトロニクス材料や,液晶性分子,生理活性分子等の機能発現を担う基幹骨格である芳香族π共役系を反応生成物に直接導入できる合成素子でもあるため,新しい機能性有機材料創製の観点からも極めて魅力的である.本研究では,アラインの代表的反応特性である高求電子性を反応開発のための機軸とし,特に芳香族縮合型環骨格を構築できる新手法開拓を目的としているが,本年度は,特にイミンを求核剤とした際に生じる双性イオンを鍵中間体とする含窒素複素環創出を念頭に置いた反応開発に取り組んだ.
まず,既に予備的知見を得ていたアラインとイミンとの2:1カップリングによるアクリダン合成の深化に取り組んだ.アラインとイミンから生じる反応性中間体のアザキシリレンが二分子目のアラインと[4+2]型の環付加を起こし,アクリダンが得られるが,イミン上置換基としてボロン酸エステル,ニトリル,エステルなどを持つものを用いても,これらの反応性官能基を損なうことなく一段階でアザキシリレンが得られることを明らかにした.種々の反応性中間体の介在の中,このような高い官能基許容性を示したことは特筆すべきである.さらに,アラインとイミンから生じる双性イオンをスルホニルイミンのような電子不足型イミンで捕捉する三成分連結反応が進行し,テトラヒドロキナゾリンが得られることも見つけた.

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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