2013 Fiscal Year Annual Research Report
時空間機能を有する高分子微粒子を用いた次世代先端材料に関する研究
Project/Area Number |
22685024
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鈴木 大介 信州大学, 繊維学部, 准教授 (90547019)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 高分子微粒子 / ゲル / 化学振動反応 / アクチュエーター / 機能性材料 |
Research Abstract |
構造を制御した振動ゲル微粒子を合成するために、最初にポリスチレン又はポリグリシジルメタクリレートを主成分とする固体コアをソープフリー乳化重合法によって合成し、続いてシード重合法によりヒドロゲルのシェル層を形成し、コアシェル粒子を得た。その他に、ポリスチレンからなる固体コアを作製し、続いて光リビングラジカル重合法の適用も試みた。前者はコア粒子に対するモノマー濃度を変化させること、後者は光照射時間の変化によりシェル厚を約数十nmから200nm程度まで調節する事が可能であった。 また、ヒドロゲル微粒子の多層構造化を達成する手法として、ゲル微粒子をコアとしたシード乳化重合法が有効であることを確かめた。モノマーとしてグリシジルメタクリレートを選択した際には、ヒドロゲルコア/固体シェル/ヒドロゲルシェルの構造を有する多層複合ゲル微粒子の形成を見出した。 振動挙動は、ゲル微粒子のサイズ・金属錯体触媒の固定量・温度によって影響を受け、特に、化学反応の生起する場によって影響を受け、反応周期が劇的に長くなることが分かった。微粒子重合時の塩濃度・コモノマー濃度を調節する事により、粒子間架橋可能なサイズの揃った振動型微粒子を合成し、サーマルアニーリング法の適用によりコロイド結晶を形成した。粒子間を架橋し、振動反応を生起する事によってマクロな体積変化を示した。この時、遠心分離による濃縮時に分解除去可能なゲル微粒子を用い、空間スペースを任意に導入したところ、大きな体積変化につながることが分かった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)