2010 Fiscal Year Annual Research Report
光多重信号解析のための超高速多次元コヒーレント光オシロスコープ
Project/Area Number |
22686039
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
坂本 高秀 独立行政法人情報通信研究機構, 新世代ネットワーク研究センター先端ICTデバイスグループ, 主任研究員 (70392727)
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Keywords | 計測機器 / 光通信 |
Research Abstract |
【光コム発生の俊敏制御】本提案技術で光多周波ミキシングを行うためは,光コム信号と被測定信号とのスペクトルが同一波長帯域において,重畳される必要がある.そのためには,スペクトル平坦特性のよい,超平坦光コムを簡単な手法で制御性良く生成しなくてはならない.H22年度には,光コム信号の自動制御について検討を行った。6-18GHzの周波数可変動作を確認し、最適動作点への自動制御を確認した。 【光多周波ミキシング用アルゴリズムの開発】光多周波ミキシングによって,被測定信号と超平坦光コム信号との畳み込み信号を電気の中間周波数帯に構築することができる.この信号は,元の被測定信号の光振幅及び位相情報を含有しており,ここから,元の信号波形を復元することになる.H22年度には,この元波形の復元作業のための解析アルゴリズムを開発した.十分に平坦化された光コムを用いると,中間周波数帯の信号は,元の被測定信号を線形変換したものとなり,(1)周波数軸上,(2)時間軸上,もしくは(3)その双方,の情報を利用して,この変換信号から被測定信号の情報を取得できる.この解析作業は,元信号に対して十分に低速で構わず,計算機上へ実装可能である.H22年度はアルゴリズムの開発及び新規提案を行った。その成果は現在、著名国際会議に投稿中である。また、この研究の過程において、ミキシング時における非線形歪みが問題となることがわかり、その波形歪みメカニズムを明らかにした。新たに位相分割法を考案し、これにより上記波形歪みの影響が緩和される。これは、重要な課題であり、引き続き検討を進め、多周波ミキシングへの適用を目指す。
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Research Products
(2 results)