• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

走行車両の応答のみを用いた橋梁のモード特性推定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22686043
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

大島 義信  京都大学, 工学研究科, 准教授 (10362451)

Keywords橋梁振動 / 損傷検知 / 車両応答
Research Abstract

本年度では,特に車両応答に含まれる橋梁応答成分に着目するとともに,損傷による橋梁そのものの動的特性の変化に着目した.ここでは,いくつかの実橋梁における計測実験を行い,計測データによる検証を行った.その結果,橋梁応答や者yろう応答は,時間領域から速度を用いて換算した空間領域において,高い再現性を有することがわかった.また,周波数領域で橋梁応答のPSDを求めると,車両測の影響により卓越振動数が変動する.ただし,空間周波数領域でPSDを求めると,PSDにおいても再現性が高くなった.また,橋梁応答における独立成分分析を実施した結果,尖度に着目することで損傷位置を同定できる可能性があることが明らかとなった.また,小規模橋梁を対象として,大型車両と普通車両の連行走行および並行走行による橋梁の加振を行い,二輪車の応答に含まれる橋梁の振動成分について検討を行った.その結果,橋梁に発生する振動の卓越振動数について,固有振動数と一致しない結果となった.すなわち,大型車両通過時の振動を数回計測した程度では,大型車両による加振をホワイトノイズとみなすことはできず,路面凹凸や速度に応じた卓越振動数が発現される結果となった.また,いずれの加振方法においても加振力不足により,車両応答に確認される卓越振動数は車両の固有振動数に漸近しており,橋梁の卓越振動数とは必ずしも一致していない.また,そのばらつきも大きく,損傷状態による差異も確認できない結果となった.そのため,計測回ごとのばらつきを低減するために,数多くのデータを取得し統計的に処理する必要があることがわかった.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

車両応答から橋梁成分を抽出することは可能であるが,橋梁振動がある程度大きくなる必要があるため,S/N比が小さく良好な結果が得られなかった.

Strategy for Future Research Activity

車両応答から橋梁応答成分を抽出できる要件がある程度明確化されたものの,損傷による変化が微小であるため,今後は模型車両を用いて数多くの計測を実施し,統計的に有意な差が生じるかを検証していく.具体的には,いくつかの損傷ケース,環境変化を考慮して,模型車両を自動的に往来させるシステムを構築したのち,一つの要因につき1000回程度の計測実験を行い,統計的に処理を行う.

  • Research Products

    (4 results)

All 2011

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 車両応答から推定した橋梁変位に基づく橋梁の損傷同定法2011

    • Author(s)
      大島義信, 山本亨輔, 杉浦邦征
    • Journal Title

      構造工学論文集

      Volume: Vol.57A Pages: 646-654

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 車両応答の時間周波数解析に基づく橋梁の損傷検知法2011

    • Author(s)
      山本亨輔, 大島義信, 金哲佑, 杉浦邦征
    • Journal Title

      構造工学論文集

      Volume: Vol.57A Pages: 637-645

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 車両応答に基づく橋梁のモード形状推定法2011

    • Author(s)
      山本亨輔, 大島義信, 杉浦邦征, 河野広隆
    • Journal Title

      土木学会論文集A1

      Volume: Vol.67 No.2 Pages: 242-257

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Damage detection of a road bridge based on the statistical analysis of the vehicle's responses2011

    • Author(s)
      Y.Oshima, K.Yamamoto, C.W.Kim, M.Kawatani, K.Sugiura
    • Organizer
      ASEM'11
    • Place of Presentation
      韓国・ソウル
    • Year and Date
      20110900

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi