2012 Fiscal Year Annual Research Report
ATPイメージングによるアポトーシスにおける細胞内ATPの意義の解明
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22687011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今村 博臣 京都大学, 白眉センター, 准教授 (20422545)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | イメージング / エネルギー代謝 / 細胞死 |
Research Abstract |
前年度までの研究によって、アポトーシスした細胞においてはカスパーゼの活性化後に細胞外へATPが放出されることによって、細胞内のATP濃度が低下することが示唆されていた。本年度は、細胞外へのATP放出を担っているタンパク質分子Pの過剰発現や発現抑制、活性阻害を組み合わせることによって、細胞外へのATP放出がアポトーシスの際の細胞内ATP濃度低下の主要な要因であることを突き止めた。 次に、タンパク質分子Pの活性を人為的に調節して、アポトーシスにおける細胞内ATP濃度を調節することで、アポトーシスの進行に細胞内ATP濃度がどのように影響するかを調べた。まず、アポトーシス細胞の主要な表現形であるホスファチジルセリン(PS)の細胞表面への露出は、細胞内ATP濃度によってほとんど影響を受けない事が明らかになった。PSは通常、ATP依存的なトランスロカーゼのはたらきによって細胞膜の内層に局在しているが、この結果はPSの露出は、トランスロカーゼの不活性化ではないことを示している。一方、細胞膜のブレッビングは細胞内ATP濃度に大きく依存した。すなわち、細胞内ATP濃度の減少を早めた場合は、ブレッビングはほとんど起こらず、細胞内ATP濃度の減少を抑えた場合はブレッビングが継続した。また、ブレッビングを抑えた場合は核の断片化も抑制された。 本研究によって、タンパク質分子Pはアポトーシス細胞の細胞内ATP濃度を適切なタイミングとスピードで減少させ、ブレッビングと核の断片化を制御していることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)