2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22688015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 範聡 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10370131)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 魚類 / 脳 / メダカ / 性差 |
Research Abstract |
魚類の行動パターンや内分泌パターンには顕著な性差が認められる。しかし、これらのパターンの性差が、どのような脳内メカニズムに起因するのかについては明らかとなっていない。これまでに私は、メダカの脳内で発現に性差を示す遺伝子のスクリーニングを行い、脳でオス特異的あるいはメス特異的に発現する遺伝子群を単離・同定してきた。本研究では、それらの遺伝子群の中でも、著しい性差を示し、行動や内分泌のパターンに性差をもたらすことが予想される数種類の遺伝子に焦点を当て、その機能、作用機序、制御機構を明らかにすることを試みている。そのような解析によって、脳の性差が、どのような分子メカニズム、神経メカニズムによって形作られるのかを理解することを目指す。 本年度は、昨年度までに作出したnpbとgalの発現をGFPで可視化したトランスジェニックメダカのイメージングを行った。その結果、終脳腹側部および視索前野に位置するメス特異的なnpb発現ニューロンの軸索が、脊髄の後端まで達している様子を撮影することができた。オスでは、そのような軸索走行は観察されなかった。 また、TILLING法によって得られたcyp19a1bのノックアウトメダカの継代を行い、表現型解析に向けての準備を進めるとともに、cyp19a1bがメス特異的に発現する視蓋において、細胞の新生、細胞死ともにメスで亢進している可能性を示唆するデータを得ることができた。 また、各種遺伝子の機能解析に向けて、より確実性の高い脳室内投与法の開発にも取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)