2010 Fiscal Year Annual Research Report
PIPsとCa2+を軸にしたCaチャネル制御機構の解明
Project/Area Number |
22689006
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
森 誠之 福岡大学, 医学部, 講師 (80342640)
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Keywords | 生理学一般 / 細胞内カルシウム / イオンチャネル / ホスホイノシチド / 生体膜 / 蛍光エネルギー移動 / イメージング / カルモジュリン |
Research Abstract |
生命の動的な生理機能を支える重要な機能分子として、イオンチャネルがある。このため、イオンチャネル分子の精巧な仕組みを解きほどくことは、より高次のシステム生理を理解するうえで、重要な基盤的知見と考えられる。申請者らは、感覚伝導や内臓諸臓器の制御に重要な役割を果たす、カルシウム流入チャネルの一種、TRPC3/C6/C7に関する研究を行ってきた。最近、申請者は細胞膜構成分子ホスホイノシチド(PI(4,5)P2)の枯渇によってこれらのチャネル群が強く抑制されることを見出した(論文投稿準備中)。本研究はこの抑制的制御機構の解明を目的としている。初年度はHEK293細胞にTRPC3/C6/C7それぞれとDrVSP(ゼブラフィッシュ由来VSP)を導入し電気生理学的実験を行った。電位依存性、時間依存性、TRPCチャネル活性化アゴニスト依存性(アセチルコリン、DAG類似体)等について調べて結果,PIP2感受性にはチャネル特異的に違いがあることを見出した。これに加え、分子イメージングによるPI(4,5)P2細胞内定量化に関する予備的実験を行った。
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Research Products
(8 results)