2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22689027
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
湯浅 慎介 慶應義塾大学, 医学部, 特任講師 (90398628)
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Keywords | 心臓 / 心筋細胞 / 分化 / 転写因子 |
Research Abstract |
iPS細胞は線維芽細胞にES細胞特異的な転写因子を導入し樹立されるES細胞類似多能性幹細胞である。患者特異的心筋細胞を得るにはiPS細胞を樹立・維持しながら分化・選別していく。我々は、心臓特異的転写因子を線維芽細胞に導入することで、直接心筋細胞が分化誘導可能性ではないかと考えている。これまで様々な筋特異的転写因子をレトロウィルスにより線維芽細胞に遺伝子導入し心筋細胞分化を検討し心筋特異的遺伝子発現が線維芽細胞において大きく上昇することを確認した。線維芽細胞から心筋細胞直接分化誘導方法を開発することで、容易かつ迅速に心筋細胞が効率に得られ心筋再生医療へ応用されることが期待される。線維芽細胞に遺伝子導入する方法として、iPS細胞の樹立にも汎用されている強い感染力と強い発現力を有するpMXsを用いたレトロウィルスを使用している。20種類の心臓で発現している転写因子及び転写補助因子をレトロウィルスベクターに組み込み、線維芽細胞へ遺伝子導入することにより心筋細胞分化を試みた。定量的RT-PCR法にても心筋特異的遺伝子の発現上昇が確認されている。また転写因子以外の転写補助因子も用いているが、これまでに用いた転写補助因子では心筋特異的遺伝子の発現に大きな変化を与えることはなかった。また免疫染色を行うことにより、分化細胞が心筋構造タンパクを発現して、形態的に心筋細胞に分化していることも確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
線維芽細胞において様々な心筋特異的遺伝子の発現が、外来性心筋特異的遺伝子により強制発現されることが確認された、さらなる発現上昇と、より成熟した心筋細胞の形質を獲得していくための研究を展開していく。
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Strategy for Future Research Activity |
線維芽細胞から様々な最終分化細胞を誘導可能であることは、ここ数年で多数の報告がある。今後の研究展開としては、他の研究との比較、改良が望まれている。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] Wnt2 accelerates cardiac myocyte differentiation from ES-cell derived mesodermal cells via non-canonical pathway2012
Author(s)
Onizuka T, Yuasa S, Kusumoto D, Shimoji K, Egashira T, Ohno Y, Kageyama T, Tanaka T, Hattori R Fujita J, Ieda M, Kimura K, Makino S, Sano M, Kudo A, Fukuda K
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Journal Title
J Mol Cell Cardiol
Volume: 52(3)
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] G-CSF influences mouse skeletal muscle development and regeneration by stimulating myoblast proliferation2011
Author(s)
Hara M, Yuasa S, Shimoji K, Onizuka T, Hayashiji N, Ohno Y, Arai T, Hattori F, Kaneda R, Kimura K, Makino S, Sano M, Fukuda K
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Journal Title
J Exp Med.
Volume: 208(4)
Pages: 715-27
DOI
Peer Reviewed
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