2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22689043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中江 文 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授(常勤) (60379170)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | DNA後修飾 / BDNF / 神経障害痛 / 動物モデル |
Research Abstract |
本年度は、さらに解析を進め、BDNFのエクソンによって痛みのモデルでそのメチル化率に変化を持つ部分ととそうでない部分をBDNF遺伝子全体についての検討を行った。 エクソンI、II、IIIについては、ナイーブとモデル動物の区分けが可能であり、V-VIIの領域ではシャム手術動物とモデル動物の区別が可能であった。うつ病で大うつ病と健康被験者の区別に有用といわれているExon IVについては、痛みのモデル動物では有意な変化が得られなかった。さらに、たんぱく質への翻訳部位を含むExonIXについても有意な変化を得られなかったが、いずれのサンプルにおいても高いメチル化率が維持されていた。このことは、高いメチル化率のたんぱく質翻訳部位が何らかの機転で転写が進む可能性を示している。今回アセチル化とヒストンのメチル化についても同時に検討したが、その点を明らかにすることは出来なかった。 さらに、本年度は前年度までに行ったBDNF遺伝子の遺伝子後修飾がバイオマーカーとして使用可能か検討を行うための研究を行った。 まず、バイオマーカーとしても汎用性を増すためには簡便なサンプルを用いる必要があり、そのために血液サンプルを採取し、検討を開始した。血清サンプルからのDNA採取を試みたが、取得可能なDNA量がわずかであったため、分析に耐え得るよう全血サンプルでの検討試みた。その結果、十分なDNA量を得る事が出来たため、バイオマーカーとしての検討を行うべく分析を進め、解析を施行する事が出来た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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