2010 Fiscal Year Annual Research Report
破骨細胞特異的システムの解明―歯の革新的保存法の確立を目指して
Project/Area Number |
22689048
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
篠原 正浩 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60345733)
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Keywords | 破骨細胞 / チロシンキナーゼ / PI3K / 大理石骨病マウス |
Research Abstract |
破骨細胞分化ではRANKL刺激後に起こるTecキナーゼや免疫グロブリン受容体と会合するアダプタータンパク等のチロシンリン酸化が必須であるため、これら分子をリン酸化するチロシンキナーゼの同定をする目的で、RANKL刺激特異的に活性化されるチロシンキナーゼの同定を行った。その後、特異的阻害剤や特異的shRNAによるチロシンキナーゼの阻害実験を実施し、破骨細胞分化に必須なキナーゼの同定を実施した。 破骨細胞の吸収メカニズムについて、PI3K下流におけるプロテアーゼの細胞外分泌シグナルという観点から解明を行い、PI3K-Aktシグナルが、破骨細胞による骨吸収活性に重要な役割を果たしており、小胞輸送に関わるPlekhm1を制御していることが明らかにした。現在、Aktがどのような機序でPlekhm1を制御しているのかについて詳細な解析を行っており、AktによるPlekhm1の直接的なリン酸化が重要であるデータを得ている。このリン酸化部位を同定し、破骨細胞の骨吸収能におけるPlekhm1のリン酸化について解析を行っている。
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