2010 Fiscal Year Annual Research Report
2型糖尿病患者の運動療法の捉え方からみた運動療法看護教育プログラムの有効性の検証
Project/Area Number |
22689055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
山崎 松美 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (70454238)
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Keywords | 2型糖尿病 / 患者教育 / 運動療法 / 看護学 / ツール開発 |
Research Abstract |
本研究は、2型糖尿病患者の運動療法のとらえ方からみた運動療法看護教育プログラムの開発をし、介入研究により、その有効性を検証することを目的としている。まずは有効性の評価指標となるツール「運動療法のとらえ方パターン分類ツール」の開発を以下の手順で行った。 1.先行研究で質的帰納的に明らかとなっている「2型糖尿病患者が運動療法を継続する仕組み(概念図)」のカテゴリーとサブカテゴリーより、質問項目を抽出 2.【内容的妥当性の検討】:質問内容を、表現の分かりやすさ,重複した内容がないか、カテゴリーの特徴を表現できているか、を協議し、修正 3.実際に糖尿病患者に記入してもらい、表現の分かりにくさ等がないか確認 以上により、最終的に39項目で質問紙の仮作成ができた。なお質問項目の回答は6件法とした。 次に仮作成した質問紙を、運動療法を実施している2型糖尿病患者に調査した。同時に運動療法のとらえ方を判定するために面接を行った。結果、191名(男性127名,女性63名,平均年齢61.6±10.2歳)の回答が得られた。解析した結果、天井効果・フロア効果にて削除される項目は無かったが、無回答が多かった1項目は削除とし38項目を分析対象とした。まず、面接で判定したパターン別に、各質問項目の点数を統計学的に比較し、統計学的に差が無い項目、概念図とは反対の結果となっている3項目が削除候補項目として抽出された。次に、38項目から削除候補の項目を除きながら因子分析を行った。しかし、概念図どおりの別れ方がされず、さらに対象者を増やして分析する必要が出てきた。そのため、今後は調査対象者をさらに100名を目標に増やし、再度分析しツールを完成させる予定である。
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