2010 Fiscal Year Annual Research Report
重度要介護者の在宅療養を継続するための家族介護者に対する健康支援法の開発
Project/Area Number |
22689057
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
星野 純子 椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (50369609)
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Keywords | 家族介護者 / 健康支援 / 生活習慣病 / カテコールアミン / ストレス |
Research Abstract |
本研究は、家族介護者に対する科学的根拠に基づいた健康支援法を開発することを目的としている。具体的には、我々が2005年から2007年に実施した「主介護者の健康支援システム構築に関する研究」の追跡調査を行い、介護が生活習慣病の発症率やカテコールアミンなどのストレス関連物質に及ぼす影響とその過程を検討する。平成22年度は、当初の予定通り、大学の倫理委員会から研究の承認を得るとともに、追跡調査の準備を行った。追跡調査の準備の内容は、訪問調査物品の購入、対象募集のちらしの作成、質問票の作成、訪問調査について説明した音声入りスライドの作成(CD-ROM)、「調査実施マニュアル(調査実施手順書)」の作成、調査員への調査トレーニングを実施した。「調査実施マニュアル」は、(1)訪問調査までの事前準備内容、(2)訪問調査の手順、(3)訪問調査終了後の手順、(4)検査委託会社への検体引渡しの方法、(5)データ入力方法、(6)研究協力者への検査結果等の報告方法、(7)同意取り消し時の対応方法、資料として(8)採血時の注意事項と対応を含み、前回調査の研究代表者等の研究協力者から意見をきき何度も再検討した。調査員へのトレーニングは「調査実施マニュアル」に沿って実施し、特に訪問調査の手順の部分はビデオカメラに録画した適切な見本をみながらトレーニングを実施するようにした。本研究は、採尿、採血を行う調査であるため研究協力者にとって心理的・身体的負担がかかる。このように、本年度、調査の準備を詳細に行ったため、来年度は調査を簡便かつ安全に実施できると考える。現在は、予備調査を実施中である。
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