2012 Fiscal Year Annual Research Report
重度要介護者の在宅療養を継続するための家族介護者に対する健康支援法の開発
Project/Area Number |
22689057
|
Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
星野 純子 椙山女学園大学, 看護学部, 准教授 (50369609)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 家族介護者 / 健康支援 / 生活習慣病 / カテコールアミン / ストレス |
Research Abstract |
本研究は、家族介護者に対する科学的根拠に基づいた健康支援法を開発することを目的としている。具体的には、我々が2005年から2007年に実施した「主介護者の健康支援システム構築に関する研究」の追跡調査を行い、介護が生活習慣病の発症率やカテコールアミンなどのストレス関連物質に及ぼす影響とその過程を検討する。平成23、24年度は「調査実施マニュアル(調査実施手順書)」に沿って訪問調査を実施した。訪問調査は、研究の申込者に対し、電話にて訪問日時を決め、調査前日に再度電話で訪問の確認を行い、訪問時に同意を確認のうえ調査を実施した。これらのどの時点でも調査を中止することができるようにした。調査は臨床経験3年以上の看護師が実施し、調査前には調査トレーニングを行った。調査内容は、生活習慣病などに関する血液検査、カテコールアミン3分画(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)に関する尿検査、血圧やウエスト周囲測定、介護者の生活習慣や健康管理に関する質問紙調査、食物摂取頻度調査などである。調査後は、検査結果および栄養調査の結果について、対象の健康管理に役立ててもらうために返却している。平成24年度までに、介護者約40名(男性17名、女性23名)、非介護者約96名(男性39名、女性57名)の追跡調査を実施し、平成25年3月に調査を終了した。平成25年度は、本調査のデータベースを作成するとともに、前回のベースライン調査結果も用い、介護が生活習慣病を発症させるメカニズムや尿中ストレス関連物質を上昇させるメカニズムについて分析を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23、24年度は追跡調査を実施し、当初の予定通り平成25年3月に調査を終了した。研究計画通りであり、本研究は順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画通り、平成25年度はデータベースを作成し、前回の調査結果も用い、介護が生活習慣病を発症させるメカニズムや尿中ストレス関連物質を上昇させるメカニズムを明らかにする。そして、これらを基礎データとして、家族介護者に対する科学的根拠に基づいた健康支援法を開発する。
|