2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
今堀 慎治 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (90396789)
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Keywords | 組合せ最適化 / アルゴリズム / メタ戦略 / 並列計算 |
Research Abstract |
大規模で難しい組合せ最適化問題に対する実用的なアプローチの1つにメタ戦略がある。本研究は、メタ戦略アルゴリズムの性能と計算速度を飛躍的に高めることを目的として実施している。具体的には、メタ戦略と既存の最適化手法(数理計画・動的計画・分枝限定法)の融合による高性能化を実現し、さらに、融合によって生まれたハイブリッドメタ戦略を、高度な並列計算環境下で効率的に運用する方法を提案する。本年度に実施した具体的な研究内容の概略は次項のとおりである。 I)高性能並列メタ戦略アルゴリズムの基礎となるアルゴリズムの設計ならびに解析 スポーツスケジューリング問題や図形配置問題に対して効率的アルゴリズムの設計を行った。提案アルゴリズムの評価にあたっては、理論解析を行うとともに、数値実験による検証を行った。これらのアルゴリズムをもとに、より効率的で実用的なアルゴリズムの設計が期待される。 II)メタ戦略と既存の最適化手法の融合による高性能化 センサネットワークの効率的な設計・運用をモデル化したネットワーク設計問題に対して、数理計画と局所探索を併用したハイブリッドアルゴリズムの提案を行った。数理計画手法として数理計画法やラグランジュ緩和法を用い、これらの手法と局所探索を組み合わせることにより高性能なアルゴリズムの構築に成功した。提案手法を実在するネットワークをもとに作成されたベンチマーク問題などによって評価することで、実用性の検証も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高性能並列メタ戦略アルゴリズムの提案に向け、その基礎となるアルゴリズムの設計と解析をすすめており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
メタ戦略と既存の最適化手法(数理計画・動的計画・分枝限定法)の融合による高性能化を実現し、さらに、融合によって生まれたハイブリッドメタ戦略を、高度な並列計算環境下で効率的に運用する方法を提案する。
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Research Products
(16 results)