2010 Fiscal Year Annual Research Report
オープンソース開発におけるコミュニケーション遅延解消のための支援技術の開発
Project/Area Number |
22700033
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
大平 雅雄 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (70379600)
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Keywords | オープンソース / ソフトウェア工学 / 可視化 |
Research Abstract |
本研究課題は,オープンソース開発におけるコミュニケーション遅延軽減・解消のための支援技術を構築することを目的としている.具体的には,(1)プロジェクト管理者がプロジェクト内で発生するコミュニケーション遅延を検出するための分析手法,(2)現在従事しているタスクに関連する開発者の内,タイムリーに議論が行える開発者を推定する手法,(3)推定した開発者とタスクとの関係を地理的マッピングとして可視化する手法を開発し支援ツールとして実装する.平成22年度は,コミュニケーション遅延の軽減・解消支援のための以下の要素技術の開発と評価を行った. (1)コミュニケーション遅延検出のための分析手法の開発と評価:オープンソース開発者の地理的分布(タイムゾーン)を特定し,任意のタイムゾーン間のコミュニケーション遅延を最小化する最適なタイミングを求める手法を開発し,その有用性を評価した. (2)タイムリーな議論が可能な開発者の推定手法の開発と評価:OSS開発で一般に利用されるML,構成管理・不具合管理ツールの利用履歴,特に時間情報を用いて,ある開発者が時刻tにおいて自身のタスクに関する議論を行う際に,そのタスクに関連する開発者を最もコミュニケーション遅延が小さくなるように順位付けを行い推定する手法を開発し,その有用性を評価した. (3)関連する開発者を地理的にマッピングする可視化手法の開発と評価:開発者が従事するタスクと関連する開発者との関係が理解できるよう地理的にマッピングし可視化する手法を開発し,その有用性を評価した.
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Research Products
(7 results)