2012 Fiscal Year Annual Research Report
クラウド仮想計算機に適した省エネルギーI/Oソフトウェアの開発
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22700039
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
山口 実靖 工学院大学, 工学部, 准教授 (50439262)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | クラウドコンピューティング / I/Oスケジューラ |
Research Abstract |
本研究では,仮想化環境に適したI/OスケジューラとI/Oサブシステムの開発,それによる仮想サーバの性能向上,統合サーバ数の向上による消費電力の低減を目標として研究を行った. 「仮想化環境に適したI/OスケジューラとI/Oサブシステムの開発」としては,XenとLinuxを用いた仮想化環境を構築し,既存のLinuxのI/Oスケジューラの性能の調査を行った.そして,I/Oスケジューラの動作解析システムを構築し,性能劣化原因の特定を可能とした.さらに,同解析システムを用いてゲストOSとホストOSの両方を含む仮想化環境における既存I/Oスケジューラの動作を調査し,既存I/Oスケジューラの仮想化環境における課題を特定した.そして,それらに関して改善を行ったI/Oスケジューラの実装を行った. 「仮想サーバの性能向上」としては,上記の我々の実装したI/Oスケジューラの性能を評価し,仮想化環境にて既存のI/Oスケジューラより高い性能が得られることを確認した.特にホストOS用I/Oスケジューラが高い性能を提供できることを確認した. 「統合サーバ数の向上による消費電力の低減」では,I/Oスケジューラを多数のサーバOSを統合した仮想化環境に適するように改善し,多数サーバ統合によるI/O性能の劣化を抑え,高い性能を保ったままでの多数サーバ統合を実現した.これにより,物理計算機数と消費電力の大幅な低減を実現した.また,I/Oスケジューラの改変によるディスクシーク回数,シーク距離の削減を実現し,ディスクの省電力化に成功した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)