2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22700097
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 敏之 京都大学, 情報学研究科, 助教 (60402468)
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Keywords | 半構造データ / XML / 理解支援 / 来歴管理 |
Research Abstract |
XMLなどの半構造データを検索、管理する際のデータ管理者およびデータ利用者に対する理解支援に関する研究を行った。XMLデータに対してキーワード検索を行う際に、入力されたキーワード集合によって得られた検索結果と同一の結果を得ることができる別のキーワード集合を取得し、利用者に提示することによって理解支援を行う手法を提案していたが、その高速な処理アルゴリズムの提案し、実験による検証を行って優位性を確認した。このような代替問合せの提示は元の問合せと共通のキーワードが少ない際に特に有用であると思われるが、我々が提案する手法ではキーワード数が増加しての高速に処理可能であった。さらに、XML文書に対するキーワード検索として、XML文書中の文書指向の部分、データ指向の部分を意識した検索結果の取得を行う手法に関して検討を進めた。また、来歴管理に関する研究として、整合性を考慮した注釈伝播の研究を進めた。データ品質や理解支援のため情報を保持する手段としてデータに対して細粒度のメタデータすなわち注釈を付与することが考えられるが、注釈を付与する際には根拠となるデータが存在する場合があると考え、関係演算の拡張を行うことにより、根拠データを注釈と同時に伝播させていくことで注釈の客観性を維持する注釈管理手法を提案した。さらに、地球科学データを対象とし、データと論文情報の関連付けを行う手法に関して検討を進めた。関連付けを行うことにより、データと論文のそれぞれに対して情報が補強され、閲覧時の理解補助ができると考えられる。実際に小規模なデータセットを用いて関連付けの結果を取得し議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
XMLに対するキーワード検索に関して、代替問合せの提示による理解支援手法を提案し、その高速な処理アルゴリズムを考案できた。また、来歴管理に関しては、基礎的な注釈伝播手法のみならず、注釈の根拠に基づく管理手法も提案している。データ間の関連情報として地球科学データと論文の関連付けに関して検討を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
特にデータ間の関連情報の取得と利用に着目して、データの構造化、細粒度での扱い意識して研究を進める。
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